
リラックスして寝ることに適しているハンモック
アウトドアシーンでの利用イメージが強いハンモックですが、近年は「室内ハンモック」や「ベッド代わりのハンモック」として自宅に設置する方が急増しています。特に、リビングや寝室に自立型ハンモックを置いて「昼寝」「休憩」「就寝用寝具」として使う人が増えています。
ハンモックの魅力は、見た目の癒しだけでなく、浮遊感や包まれる安心感によるリラックス効果です。実際、ハンモックのやさしい揺れが睡眠の質を高めるという研究も進んでおり、寝具として注目されるようになっています。
ここでは、ハンモックがどのように体と心を整えるのか、そしてリラックスした眠りをサポートする理由を詳しく解説していきます。
日本人の5人に1人は睡眠に問題を抱えている?
「眠りたいのに眠れない」「疲れが取れない」と感じた経験があるのではないでしょうか。
実はこうした睡眠の悩みは特別なものではなく、日本人の約5人に1人が何らかの睡眠トラブルを抱えているといわれています。
現代社会では仕事やストレス、スマートフォンの使用時間など、心身を休める時間が減少しており、睡眠の質が低下している人が増えています。
ここでは、そんな日本人の睡眠事情と、ハンモックがどのように“眠りの質”を高めるサポートになるのかを見ていきましょう。
現代人の睡眠不足は深刻化している
厚生労働省の発表によると、日本人の5人に1人(約20%)が「睡眠で休養が取れていない」「何らかの不眠がある」と回答しており、特に40代以降では加齢とともに不眠は増加する傾向があるそうです。
この結果からも分かるように、不眠症はもはや特別な病気ではなく、誰でも陥る可能性のある現代病となっているのです。社会的ストレスやスマートフォンの長時間利用、生活リズムの乱れなども原因として挙げられています。
睡眠の質を高めるために必要なのは「リラックス」
睡眠時間の長さも大切ですが、それ以上に重要なのは「眠りの質」です。
寝つきが悪い、夜中に目が覚める、朝スッキリ起きられない――こうした悩みの多くは、寝る前に心身が十分リラックスできていないことが原因といわれています。
そこで注目されているのが、「リラックスしながら眠ることができる寝具」としてのハンモックです。ハンモックはただのアウトドアアイテムではなく、近年では「熟睡をサポートする寝具」として研究でも注目を集めています。
ハンモックが睡眠に良い影響を与える理由
実はハンモックは、リラックスして熟睡することに非常に適した寝具です。その理由として、ハンモック特有の揺れが脳や体に良い影響を与えていることが分かっています。
ゆったりとした揺れは副交感神経を優位にし、心拍数を穏やかにすることで眠りへと導くリズムを作ります。
また、布に包まれることで安心感が生まれ、自然と筋肉の緊張がほぐれるため、体がリラックスしやすい状態になります。
ハンモックに寝転んで揺られることの効果
ハンモックは今では室内などにも簡単に設置できるアイテムとなりますが、ハンモックの揺れによって「寝つきがよくなる」ことと「熟睡できるようになる」ことが効果として挙げられます。
- ハンモックに包まれて気持ちが落ち着く
- 体の緊張をほぐしてリラックスできる
- 揺られることで寝つきがよくなる
- 揺られることで熟睡できるようになる
ハンモックの布に包まれると気持ちが落ち着く
まずハンモックに寝転んで布に包まれる事で気持ちが落ち着きます。
ベッドや布団で眠りにつく時に毛布などにくるまった際に、妙に落ち着くと言った経験がある方も多いかと思いますが、ハンモックも寝転んだ際に布で全身を包み込んでくれます。
全身が包み込まれる事で安心感が生まれ気持ちが落ち着いて心のリラックスにつながります。
体の緊張をほぐして全身をリラックスさせる事ができる
ハンモックは全体重を吊り下げられた布にあずける形で寝転び、なんとも言えない浮遊感を感じることができます。
人は普段の生活の中で体をリラックスしていると思っても、どこかしらに力が入ってしまって筋肉が緊張してしまっている場合がほとんどです。ハンモックに寝転んで全身の体重をあずけることで、自然に筋肉の緊張をほぐし全身をリラックスする事ができる体圧分散の効果があります。
心から安心してハンモックに寝転んでいないと緊張からどこか力が入ってしまってリラックスする事ができなくなってしまいますので、まずはハンモックで寝転ぶことに慣れることも大切です。
揺られることで寝つきがよくなる
赤ちゃんもゆりかごで揺られると寝つきが良くなるように、大人も揺られることで寝つきがよくなるという検証結果もあります。
スイスの大学の研究者が18人の成人を対象に、眠りと揺れの関係性について調べるための検証では、揺れたベッドの時には眠りにつくまでの時間が短くなったという検証結果となった様です。
揺られたベッドで眠った際の脳波を計測したところ、最も脳が休まる睡眠の指標となるノンレム睡眠の脳波に達するまでにかかった時間は10分で、静止したベッドで寝るよりも6分ほど早いという結果が得られています。

電車や車などで揺られながら移動する際につい眠ってしまうこともあるかもしれませんが、それも揺れることの科学的な効果なのかもしれません。
揺られることで熟睡できるようになる
前述した寝つきがよくなることに加えて、揺られることで熟睡できる様になるということも同じ検証の中でわかっています。揺れたベッドでは眠りにつくまでの時間が短くなる上、さらに脳が休まっている状態のノンレム睡眠の脳波が、静止したベッドの時よりも長く持続していて、夜中に目を覚ますことも少なかった様です。
さらに、ハンモックの緩やかな揺れは副交感神経を優位にし、睡眠ホルモンである「メラトニン」や「セロトニン」の分泌を促すとも言われています。これにより、眠る前のリラックス状態が深まり、入眠までの時間短縮や深いノンレム睡眠の維持に繋がると考えられています。
まさに「心地よい揺れが脳と体を休める」。それがハンモック睡眠の最大の魅力です。

揺れの効果を最大限引き出すおすすめシーン
ハンモックの心地よさは、「どのようなタイミングで」「どんな姿勢で」使うかによって感じ方が大きく変わります。
たとえば昼間のちょっとした休憩ではリラックス効果が、夜の就寝時には熟睡効果が際立ちます。シーンごとに最適な使い方を意識することで、ハンモックの“揺れの恩恵”を最大限に引き出すことができます。
ここでは、ライフスタイルに合わせて実践できる3つのおすすめシーンをご紹介します。
揺られながら昼寝をする
心地よく揺られていると、いつの間にかうとうと眠ってしまうような、そんな効果がハンモックにはあります。
自宅の室内でのんびりとリラックスしたいタイミングや、ベランダやバルコニーに置いて暖かい陽を浴びながらハンモックに横になれば、気軽にハンモックの揺れでリラックスして体を休めることができます。
寝具として揺られながら熟睡するために使用する
夜眠る寝具がマットレスや布団を使用されている方にも、ハンモックの揺れはおすすめです。
ハンモックを寝具にすることによって、睡眠時の入眠時間の短縮や、熟睡、寝起きが良くなったりと様々な効果を実感できる可能性があります。
夜の睡眠でなかなか疲れが取れないなどの悩みを抱えている方は、一度寝具として使用してみることもお勧めします。
ちょっとした休憩で寝転んだり座ったりしてみる
ハンモックは体の緊張をほぐし全身をリラックスさせてくれる効果があるため、ちょっとした休憩にも適したアイテムになります。
仕事や家事の合間でのちょっとした休憩の際に、寝転んだり座ったりすることで体を休める事ができます。
ハンモックによっては寝転ぶだけではなく、背もたれがあるソファのように座ることもできるため、気軽に利用して質の高い休憩が取れます。
ハンモックで眠るときの注意点とデメリット
ハンモックは快適な寝具として活用できますが、一方で慣れるまではいくつか注意しておきたいポイントもあります。「寝づらい」「酔いやすい」と感じるのは、最初のうちだけというケースが多く、コツをつかむと驚くほど快適に眠れるようになります。
ここでは、実際に寝具として使用する際に知っておくと安心な3つの注意点を紹介します。
- 寝姿勢が安定しない
- 設置環境による揺れの違い
- 気温や湿度の影響
寝姿勢が安定しない
ハンモックは体を吊り下げた状態で支えるため、最初のうちは寝姿勢が安定しづらいと感じる方も多いです。特に、一般的なベッドのように「仰向けでまっすぐ寝る」姿勢ではなく、斜めに寝る(斜め横向き)ことで最も自然な姿勢が取れるのが特徴です。
布のたわみ方や角度によって体の沈み込みが変わるため、慣れないうちは腰や背中に違和感を感じることもあります。ただし、数日から1週間ほど使用を続けると自然と自分に合った角度や姿勢が見つかり、体がハンモックに馴染んでくるようになります。
設置環境による揺れの違い
ハンモックの揺れ方や安定感は設置環境によって大きく変わります。
例えば、天井や柱から吊るすタイプは揺れ幅が大きく、包み込まれるような浮遊感が得られる一方で、揺れすぎて寝づらいと感じることもあります。
一方で自立式スタンドタイプのハンモックは揺れが穏やかで、初心者でも安心して使えるのが特徴です。また、床の素材(カーペット・フローリングなど)によってもスタンドの安定感が変わるため、滑り止めマットを敷くとより安全に使用できます。
気温や湿度の影響
ハンモックは床から浮いた状態で眠るため、通気性が高い反面、季節によって快適さが変わるという特徴があります。
特に冬場は下からの冷気を受けやすく、体が冷えやすいため、ブランケットや寝袋などを下に敷いたり、アンダーキルトを活用するのがおすすめです。
一方で夏はその通気性の高さが活きて、蒸れにくく涼しい睡眠環境をつくることができます。ただし、湿度が高い環境ではカビや臭いの原因になるため、定期的な風通しや布部分の洗濯を心がけると清潔に保てます。
快適に使いこなすためのまとめ
これらのデメリットも、自立型の安定したハンモックを選び、適切な布幅や素材を選定することで解消できます。
ハンモックは最初こそ寝姿勢や環境調整にコツが必要ですが、慣れればベッド以上の快適さを得られる寝具です。「布幅の広いタイプ」「安定した自立スタンド」「季節に応じた寝具調整」を意識するだけで、一年中リラックスした睡眠環境をつくることができます。
ハンモックの揺れが睡眠障害を解消する?
ハンモックで揺られることの効果として、「寝つきがよくなる」「熟睡できる様になる」という効果を紹介させていただきました。ハンモックの睡眠効果をより身近に感じていただくために、ここでは筆者自身の体験も交えて紹介します。
実は筆者の私も以前は仕事のストレスや疲れから、夜なかなか寝付けずに朝を迎えてしまうような不眠症に悩まされていた時期がありましたが、寝具をハンモックに変えてからは不眠症に悩まされることが無くなった実体験があります。
寝たいのに眠れないというのは想像以上にストレスとなりますが、厚生労働省の発表にもある通り、成人の5人に1人(20%)は不眠症に悩まされている方がいるのが現状です。
良質な睡眠や休養を取りたいと考える方は、睡眠薬などの薬に頼ることなく、一度ハンモックを寝具として使用してみると意外とあっさりと不眠症の解消に向かうかもしれません。

ハンモックで「眠りの質」を変えてみよう
ハンモックは、アウトドア用品の枠を超えて「快眠をサポートする寝具」として注目を集めています。
科学的にも揺れが脳のリズムを整え、体をリラックス状態に導くことが証明されており、寝つきの悪さや浅い眠りの悩みを持つ方には特におすすめです。
もし「ベッドや布団ではなかなか熟睡できない」と感じているなら、ぜひ一度ハンモックを寝具として取り入れてみてください。きっと新しい睡眠の世界が広がるはずです。
安心してハンモックに揺られるためのポイント
安心してハンモックで揺れながら眠るには、ハンモックの寝心地の良さは非常に重要となります。ハンモックの寝心地の良さは、ハンモックの布のサイズに比例すると言っても過言ではなく、幅の広い布で安定感のある土台(スタンド)のハンモックを選ぶことが大切になります。
寝心地を重視した大きなハンモックを探している方は、Vivere(ビブレ)ハンモックダブルサイズをお試しいただくのがおすすめとなります。
Vivere(ビブレ)ハンモックはカナダ発祥の自立型ハンモックで、至高の寝心地を追求したハンモックです。世界各国でベストセラーを獲得しており、日本でも気軽に組み立てて室内に設置することができるため人気を集めているハンモックとなっています。
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世界中で大人気のカナダ生まれのVivere(ビブレ)ハンモックがどのような経緯で生まれたのかを紹介します。【至高の寝心地】を実現するためのこだわりのポイントをご確認いただき、充実したハンモックライフをお過ごしください。
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ハンモックを購入された方の中には、あまりの寝心地の良さに寝具としてしようしている方もいるほどです。今回はハンモックの寝心地と寝具で使用することのメリットなどを解説していきます。
K_Arafune
数多くの国内外ハンモックを使用して研究し、今ではVivere(ビブレ)ハンモックを愛用しています。
会社員として働く傍らで、お気に入りのVivere(ビブレ)ハンモックを多くの人に知ってもらうために、記事執筆等を通してマーケティング活動をしています。