5人に1人は寝具として購入しているハンモック
昼寝やちょっとした休憩をするために使用されるケースが多いハンモックですが、実は室内に置いて夜に睡眠を取る寝具としても優秀なアイテムです。
実際に海外では今でもハンモックを寝具として使用する国があったり、日本でもじわじわとハンモックを室内に設置する寝具として使用して寝ている方も増えてきています。購入者向けのアンケートでも、5人に1人は寝具として購入している方がいるほどに寝具としての利用が広がりつつあります。
今回は日本でも着々とファンが増えつつあるハンモックを、寝具として毎日使用して睡眠を取ることのメリットと寝る際のちょっとしたコツをお伝えしていきたいと思います。
睡眠障害を抱える割合が高い日本
日本人の中で、睡眠障害を抱えている人がどれくらいいるかはご存知でしょうか。
厚生労働省の発表によると、日本人の5人のうち1人は何らかの「睡眠で休養が取れていない」「何らかの不眠がある」と回答しています。 代表的な睡眠障害として不眠症がありますが、不眠症の中にも入眠障害・中途覚醒・早朝覚醒・熟眠障害などの種類があり、障害として認識していない方も多いのではないでしょうか。
通常であれば数日から数週間で解消されることも多い障害となりますが、1ヶ月間以上「1. 長期間にわたり夜間の不眠が続き」「2. 日中に精神や身体の不調を自覚して生活の質が低下する」という状況が続いた場合は、不眠症と診断されることが多いようです。
寝具としてハンモックを使うことの効果
ハンモックを毎日の寝具として使用することは、マットレスや布団で寝るときと違ったメリットや効果があります。もちろん個人差はあるかもしれませんが、まずはハンモックで毎日寝ることのメリットをご紹介します。
ハンモックの揺れで寝つきが良くなる
まず挙げられるのは、ハンモックの適度な揺れの影響で入眠までの時間が短くなる可能性があります。寝具に悩みを抱えている方の中には、夜早く寝たくてもなかなか寝付けないという悩みを抱えている方もいるでしょう。
ハンモックを寝具にすることによって、眠りにつきたいのになかなか眠れないというようなストレスから解放されることができるかもしれません。
寝具の適度な揺れは、ある大学での研究では入眠時間を短縮するという結果が出ています。実際に研究で使用された寝具はハンモックではなかったようですが、筆者の私もハンモックで睡眠しており、元々不眠症だった状態から現在では寝付けないという不安はないほどに寝つきが改善されています。
体の体温を放散しやすいため、熟睡しやすくなる
眠りを妨げる要因として、寝具に熱がこもってしまうことによる寝苦しさもあります。この寝苦しさは、夏場の暑い時期はもちろんですが、冬場も毛布や羽毛布団など暖かく睡眠を取るために用意した寝具が、上手く体温を逃がしてくれないことにより感じるケースが多々あります。
また、睡眠と体温は密接に関係しており体の体温が下がることで体と脳は睡眠するモードに入ると言われていますが、体温を下げるためには熱放散を促すことが効果的となります。
蒸れにくく背中側も宙に浮いているハンモックで寝ることによって、体の熱を放散しやすくスムーズに入眠する効果も期待できますし、眠りに入ってからも蒸れによる寝苦しさを感じることなく熟睡できるでしょう。
布が洗えるので清潔な環境で寝ることができる
ハンモックを寝具にすることによって、マットレスや厚手の布団と比較して気軽に洗濯して清潔な環境で睡眠を取ることが可能になります。
人は睡眠をとっている間に、コップ1杯分の汗をかいているともいわれています。その量の汗を寝具でかいているとしたら、使用しているマットレスや布団も定期的に乾燥させ、時には洗うということも必要になりますが、ご家庭で寝具の洗濯をするのは容易ではありません。
ハンモックであれば、ハンモックの布が取り外し可能なものを選べば、ご家庭でも簡単にハンモックの布だけを洗濯することが可能です。元々通気性がよく、寝た後にそのまま置いておけば寝ている時にかいた汗は自然と乾燥し、定期的な洗濯も気軽に行うことができます。
定期的に洗濯することを視野に入れている方にオススメなのは、布のスペアを購入しておくことです。
ハンモックの製品にもよりますが、布の生地がしっかりしたものであれば、洗濯して乾くまでの時間はどうしても長くなってしまいますが、スペアの布を購入しておくことで乾燥状況を気にせず付け替えて使用することができます。
スペアの布の購入は、対応しているメーカーとそうではないメーカーもありますので、購入時にチェックをしておくと後々困らずに済みます。
ハンモックを寝具として使用するコツは寝転び方
ハンモックを寝具として使用するコツは寝転び方にあります。正しい寝転び方で眠りにつかないと、逆に睡眠の質が悪化する可能性があるので注意が必要となります。
- ハンモックの布を広げる
- 一度ハンモックに腰かけて座る
- ハンモックに対して斜めに寝転ぶ
下記の画像のように、ハンモックに対して斜めに寝転ぶことが重要になります。
時期別ハンモック睡眠のポイント
寝具としてハンモックを使用する場合は、時期によって睡眠時の周辺アイテムを変更していく必要があります。ハンモックは通気性が良い寝具となりますが、暖かい時期はそのまま寝転んで眠ることができますが、寒い時期は対策が必要になってきます。
春過ぎから秋にかけての暖かい時期
春過ぎから秋にかけての暖かい時期は、部屋の室温(エアコンなどの使用状況)にもよりますが、薄手の毛布やタオルケットを体にかけるだけで十分熟睡できる環境になります。
室内で心地よく睡眠ができる室温の目安は25℃前後になります。少々寒いと感じる場合は、薄手の羽毛布団など、軽めの掛け布団があると日によって調整がしやすいため用意しておいても良いでしょう。
冬場の寒い時期
冬場の寒い時期は、少々対策が必要になります。通気性は若干悪くなってしまいますが、ハンモックの布の底に毛布を敷いて、その上に寝転んで羽毛布団にくるまって寝ると、暖かく寝ている間に掛け布団落ちて寒さで目が冷めてしまうことを防止できます。
人によっては寝袋に入ってからハンモックに寝転ぶという方もいるようなので、参考にしてみてはいかがでしょうか。
ちなみに冷え性の方の中で、寝る時に靴下を履いて寝るという方もいるかもしれませんが、靴下を履いていると逆に血行が悪くなり足先の冷えに拍車がかかってしまうので、裸足で寝る方が良いようです!
寝具としてハンモックを選ぶ時に重要なこと
寝具としてハンモックを選ぶ際には、どんなハンモックでもいいわけではなく押さえておきたいポイントはいくつかあります。
寝心地が良いハンモック
寝具としてハンモックを使用するのであれば、寝心地の良さは一番といっていいほどに押さえておきたいポイントの1つとなります。ハンモックの寝心地を左右するのは、「布サイズ」「布素材」「ハンモックスタンド(土台)」の3つが挙げられます。
3つの中でも特に布サイズは重要で、体を包み込むような大きな布のハンモックを選ぶことがポイントです。
大きな布で寝転ぶことで、自身の体と布の接地面積が増えて体の一部分に負荷をかけることなく体重分散される効果が得られるため、それが寝心地の良さにつながります。
他にも布素材、ハンモックスタンド(土台)にもそれぞれ寝心地がよいハンモックには特徴があり、寝心地の良いハンモックと悪いハンモックの違いを解説した記事も準備していますのでご確認してみてください。
安心して寝転べる安全性の高いハンモック
ハンモックを寝具として使用する場合は、心から安心してハンモックに寝転んで睡眠をとれるかも大切になります。
ハンモックスタンドのきしみやぐらつきなど、安定性に欠けるハンモックの場合は、「壊れてしまうのではないか?」といった小さな不安があるだけでも安心して睡眠を取ることができません。そのような不安を感じずに睡眠を取るためには、安定性のある丈夫なハンモックを選ぶことが重要です。
ハンモックの安全性や耐久性は「耐荷重」という数値で確認することができます。自立式ハンモックであれば、約100kg程の商品から、300kgを超えるハンモックまで様々です。メーカーによって耐荷重の数値は異なりますが、300kgを超えるハンモックであれば安心して寝転ぶことができるでしょう。
既成概念に捉われずにお試しを
夜眠る寝具といえば、布団やマットレス(ベッド)というのが日本では当たり前に考えられてきましたが、もし寝具に悩み探しているという方はハンモックを試してみてはいかがでしょうか。
ハンモックは寝具として購入して、仮に自分に合わないという判断になっても、様々な使用用途があります。部屋でのソファや椅子替わり、短時間睡眠やリラックスしたりすることができるアイテムで、自立式ハンモックであればアウトドアシーンにも持ち運ぶことができます。
既成概念に捉われずに、今までと違った趣向で寝具を選び是非自分に合う熟睡できる寝具をお探しください。
K_Arafune
数多くの国内外ハンモックを使用して研究し、今ではVivere(ビブレ)ハンモックを愛用しています。
会社員として働く傍らで、お気に入りのVivere(ビブレ)ハンモックを多くの人に知ってもらうために、記事執筆等を通してマーケティング活動をしています。