実用的で日本でも生活に馴染むハンモック
ハンモックは自宅などの室内や、キャンプなどのアウトドアシーンでも利用する人が増え続け、今ではリラックスするための家具として日本の生活シーンにも馴染むアイテムとなってきています。
今回はそんなハンモックがどこで生まれ、現在の生活の活用につながっているのかを紐解いて紹介していきます。
ハンモックの起源〜広がり
ハンモックはそもそもどこで生まれ、どのように広がってきたのでしょうか。
生まれた経緯やどのように広がったのかを紹介していきます。
発祥の地はメキシコやコロンビアなど高温多湿の南米
ハンモックの発祥の地は南米のメキシコやコロンビア(諸説あります)と言われており、南米の高温多湿の気候の中、就寝する際に虫や動物から身を守るために寝床を宙に浮かしたことが始まりと言われています。
また、宙に浮かした状態で眠ることで、通気性を良くして蒸れによる寝苦しさを解消していたとも言われています。
現在ではハンモックはリラックスするためのアイテムとしての認識が強い側面があり、寝具とは別に保有されるケースが多数ですが、当時は身を守るために考えて生み出されたアイテムのようです。
現在のように安全が保証され、空調の整った自宅での睡眠ではなかったはずなので、周りに毒を持った動物や虫がいる環境で眠ることを考えるとゾッとしますね。
ちなみにハンモックの語源は「ハマックツリー」という木から作られた「ハマカ(hamaca)」と言われているようです。
ハンモックを広めたのは探検家のコロンブス
そんなハンモックを広めたのは、14世紀〜15世紀に活動していた探検家のコロンブスと言われています。
コロンブスが航海の途中で中南米を訪れた際に、現地住民がハンモックを寝具に使用していた光景を見て、船上にハンモックを設置したそうです。
船上では海の波の影響で船が大きく揺れますが、ハンモックを寝床にすることで船の揺れに合わせて寝具のハンモックも動くため、揺れを気にせず眠ることができたようです。
その後ヨーロッパに持ち帰り、16世紀〜17世紀頃には船舶などで乗組員の寝床として一般的に広がりを見せて徐々に世界中に広がりました。
筆者も普段リラックスしたり、寝具として使用していますが、ハンモックが広がりを見せた背景に深い理由があったことを全く知りませんでした。
ハンモックの派生
そこからハンモックは広めの庭がある欧米で定着し、アウトドアシーンでの利用も増え始めました。
元々吊り下げ式だったハンモックも、今では自立式のハンモックや、ハンモックチェア、ハンギングチェアなど形を変えて流通しています。
日本のように人口密度が高く都市部などマンションなどに住む方にとって、自宅の狭い空間でも設置できるように設計されたハンモックチェアは、形を変えたハンモックの代表的な例です。
現代のハンモックの種類とタイプ
現在では形を変えて様々なハンモックが展開されており、気軽にネットショッピングで購入することができます。
現在販売されている代表的なハンモックの紹介していきます。
自立式ハンモック
自立式ハンモックは現在普及しているハンモックの種類で一番人気のハンモックです。
ハンモックの布を吊り下げるための土台となるハンモックスタンドが付属しているハンモックで、ハンモックスタンド両端のフックに布を引っ掛けるだけで気軽にハンモックに揺られることができます。
自立式ハンモックは室内や屋外場所さえあればどこにでも設置することができるハンモックで、土台となるハンモックスタンドを分解することで持ち運びをすることが可能です。
吊り下げ式ハンモック
吊り下げ式ハンモックは元々のハンモックの形を残したタイプのとなります。
生まれた当初から変わらず、木や柱などの支柱に吊り下げて使用するタイプのハンモックとなります。
現在ではキャンプなどのアウトドアシーンで使用されるケースが多く、室内でも吊り下げることのできる柱や梁などがある場合は使用することができます。
ハンモックチェア
ハンモックチェアは室内やベランダなどで1人で座ることのできるタイプのハンモックです。
自宅などの室内や、庭、ベランダなどの柱にくくりつけたり、自立式のフレームに吊り下げて利用することができます。
完全に寝転ぶことはできないものが多いですが、背もたれに寄りかかって座りながらリラックスすることができるタイプです。
3WAYハンモック
3WAYハンモックは日本で流行っているタイプのハンモックで、「ハンモック」「ハンモックチェア」「ハンガーラック」の3パターンの利用方法があるハンモックです。
ハンモックとしての使用はもちろんですが、ハンモックチェアとして変形して使用したり、雨の日の部屋干し用のハンガーラックとして使い分けることが可能です。
Vivere(ビブレ)ハンモックの誕生秘話
Vivere(ビブレ)ハンモックが生まれたのは、カナダVivere(ビブレ)社代表のジェイソンがまだ学生だった2004年頃、メキシコのユカタン半島へ留学中にハンモックを購入したのが始まりです。
自国であるカナダに持ち帰り使用していたところ、あまりにハンモックの寝心地がよかったことから、そのハンモックの寝心地を広めるために量産技術を確立して現在のVivere(ビブレ)ハンモックが誕生しました。
日本では2014年にVivere(ビブレ)ハンモックを販売しはじめ、当時は2本軸スタンドのコンパクトなハンモックが主流でしたが、Vivere(ビブレ)ハンモックのように1本軸タイプの自立式ハンモックの流通はありませんでした。
日本でも欧米でも、現在はVivere(ビブレ)ハンモックの類似商品が多く流通していますが、質の高さが評価され、高品質ハンモックとしてVivere(ビブレ)ハンモックはブランドを確立しています。
生活様式に合わせて変化していくハンモック
過去から現在にかけて、ハンモックはそれぞれの時代に合わせて利用目的や形を変化させて流通しています。
今後も形を変えてさらに進化していく可能性ももちろんありますし、揺られることで睡眠の質が良くなるという研究データも出てきていることことから、リラックスするための家具という枠を飛び越えて寝具として定着する日もあるかもしれません。
記事内でVivere(ビブレ)ハンモックの始まりを簡単に紹介させていただきましたが、寝心地にこだわり抜いた製品のポイントも別記事で解説していますので、是非そちらの記事もご覧ください。
K_Arafune
数多くの国内外ハンモックを使用して研究し、今ではVivere(ビブレ)ハンモックを愛用しています。
会社員として働く傍らで、お気に入りのVivere(ビブレ)ハンモックを多くの人に知ってもらうために、記事執筆等を通してマーケティング活動をしています。